(人体への影響)要注意×
ショ糖の100倍~200倍もの甘味を持つと言われている人工甘味料で、アメリカでは、アスパルテームを摂取した人々から、頭痛やめまい、視力低下、不眠などが起こったと苦情が寄せられました。2015年に、日本アレルギー学会で、人工甘味料はアレルギー性気道炎症を悪化させるという研究結果が発表されました。2017年4月にアメリカのボストン大学医学部の研究チームが、「アスパルテーム」を含む人工甘味料入りのカロリーオフ系の炭酸飲料を毎日飲むと、飲まない人に比べて、脳卒中と認知症のリスクが2~3倍に高まるという研究を発表しました。
(摂取量)体重1kgあたり40mg
一日摂取量の基準値は、体重1kgあたり40mg。(体重50kgの人なら、一日2g)「アスパルテーム」だけでなく、すべての人工甘味料は一日50g以上摂取すると腸から水分が吸収しにくくなり、便秘になる場合があります。
- 2gはキシリトールガムですと約770粒食べる計算です。
また、「アスパルテーム」は、フェニルアラニンというアミノ酸が主原料となっており、フェニルケトン尿症を患っている方は、上手く代謝できないため摂取してはいけません。フェニルケトン尿症に対する警告として、「L-フェニルアラニン化合物」と併記されています。
(公的調査結果)具体的調査あり
1983年にサール薬品が食品添加物の許可申請を行い、アメリカ食品医薬品局・日本の厚生労働省で使用が認可されました。現在でも各国で様々な健康被害に関する調査が行われていますが、全てが調べられているわけではないです。
国立医薬品食品衛生研究所安全情報部より
(対策)避けた方が良い
このように、「アスパルテーム」は、安全性の論議を繰り返してきた歴史があり、現在では90カ国で使用が認められている食品添加物です。
少量の摂取量だと問題はないかもしれませんが、全く危険性はないとは言い切れません。危険性や安全性の研究もまだ不確定な部分もあるので、できる限り、アスパルテームの摂取を控える方がいいと言えます。砂糖以外で甘みをつける場合には、ラカント、ステビア、トレハロース、ソルビトールなど天然由来の甘味料を使用するようにしましょう。またカロリーゼロ表示の清涼飲料水の飲みすぎに気をつけましょう。
(使用する目的)甘み
血糖値を上昇させずに甘みを出す事ができるため、糖類の摂取を控えたい方でも使用できるそうです。原材料がアミノ酸のため、砂糖と違って虫歯などにもなりにくい傾向にあります。そのため、虫歯やダイエットなどで広告される事がありますが、この添加物自体に虫歯除去や痩せる効果があるのではなく、一時的に甘みの満足感を与えるだけ、ということを忘れてはいけません。摂取のし過ぎは体が害することも忘れない様にしましょう。
(摂取量が多くなりそうな製品)加工食品
■カロリーゼロの飲料、ガム、プロテイン、清涼菓子、タブレット、キャンディー、コーヒーや紅茶用の「カロリーオフシュガー」など。