(人体への影響)要注意×
強い殺菌力を有するため殺菌や防腐目的、また柔軟効果や帯電防止効果を期待して使用されます。濃度が高いものは皮膚刺激がありますが、製品製造上の配合制限があるため、配合上限の範囲内においては皮膚刺激性はほとんどないと考えられます。ただし、アレルギー、アレルギー性皮膚炎、湿疹を有している方は皮膚刺激が起こりやすいため、健康な皮膚の方よりも皮膚刺激が起こる可能性が高くなるので注意が必要です。
(摂取量)細かい基準あり
厚生労働省により以下のように配合制限が設定されている。
・粘膜に使用されることがない化粧品のうち洗い流すもの:配合上限なし
・粘膜に使用されることがない化粧品のうち洗い流さないもの:0.05g/100g
・粘膜に使用されることがある化粧品:0.05g/100g
現在販売されているベンザルコニウムクロリドが含まれている製品の配合量をみると、海外の洗浄製品でも0.1%以下となっています。
配合制限があるため、濃度の高いベンザルコニウムクロリドに触れる機会はないと言ってもいいでしょう。
(公的調査結果)具体的調査あり
厚生労働省でも、配合量が厳しく制限されている。国内外で、多量・高濃度の摂取は危険であるとの研究結果が報告されている。
(対策)なるべく避ける様心がける
日本では含有量が決められており、多量摂取につながる可能性は低いが、殺菌が目的のため、体に良い成分ではない。配合制限があるほどの刺激物のため、気になる場合や皮膚がデリケートな方は避けて商品を選んだ方が良い。
(使用する目的)殺菌
殺菌、防腐、柔軟効果、帯電防止効果など
(摂取量が多くなりそうな製品)販売に殺菌が必要となる生活用品
■化粧水や石けん、アイローション、ヘアトニック、シャンプー、リンス、頭髪用化粧品、アフターシェービングローション、おしり拭きなど。