(人体への影響)摂取した方が良い◯
天然添加物の1つで、乳化剤の役割を持ち、摂取量を間違えなければ健康促進に役立つとされています。原料になっている大豆は遺伝子組み換えである可能性があり、その安全性は明確ではありません。
大豆由来の大豆レシチン、卵黄由来の卵黄レシチン、ひまわり由来のひまわりレシチンの3種類が食品添加物として使用が許可されていますが、乳化剤は一括表示が許可されているため、「レシチン」を含むいくつかの成分は「乳化剤」とだけ標記されている場合があります。
(摂取量)5〜10g/日
厚生労働省によれば、大豆レシチンに含まれるリン脂質の種類は豊富で、必須脂肪酸が多く、コレステロールを含まないのが特徴です。 健康維持や脂溶性ビタミン吸収促進の働きがあるので、健康維持のために5〜10g/日摂取することが望ましいといわれています。レシチンの不足は、疲労、免疫力低下、不眠、動脈硬化、糖尿病、悪玉コレステロールの沈着など多くの症状の原因となるとも言われています。
(公的調査結果)具体的調査あり
国立健康・栄養研究所のホームページでも安全性・有効性が書かれています。
(対策)アレルギーに注意して摂取
大豆50gあたりにレシチンは1g程度しか含まれていないため、常識を外れたような方法出なければ、進んで摂取すると良いでしょう。ただし、レシチンを含む大豆や卵はアレルギーを起こしやすい食品です。乳化剤に使用されている程度の量であれば問題はないとされていますが、重度のアレルギーを持っている場合は、原料として使用された少量の卵や大豆でも発作を起こしてしまう可能性があります。
卵アレルギー、大豆アレルギーの方は注意しましょう。
(使用する目的)見た目・食感
乳化作用:混ざり合うことのない成分を混ぜ合わせること。(牛乳、クリーム類、バターなどの製造過程で使用されます)
分散作用:粉末を沈殿させずに、液体に混ぜ合わせること。(缶コーヒーや粉末ココアなどを製造する際に使用されています)
起泡、消泡作用:空気を含ませて泡を作り出す。(スポンジケーキやホイップクリーム)
洗浄作用:洗剤などに使用されます。
離型作用:焼き菓子などを作る際に、型から取り出しやすくするために使用。
(摂取量が多くなりそうな製品)加工食品
■アイスクリーム、ホイップクリーム、缶コーヒー、ケーキ、かまぼこ、プロテインなどの食品
■保湿クリームなどの化粧品
■洗剤などの日用品
日常で目にする多くの製品に含まれています。