(人体への影響)要注意×
基本的に人体に良い作用をする成分ではない。国の基準を満たしたものだけが使用を認められており、加工食品に含まれる量は人体に危険性のない範囲とされていますが、使用される物質の中にはリン酸塩のように過剰摂取でカルシウムの吸収が悪くなり骨粗鬆症の原因になったりします。また連動してマグネシウム、鉄の吸収も悪くなり、神経が過敏、抑うつ症状、集中力の低下を招くこともあります。
また、「pH調整剤」という表記は特定の物質を指すのではなく、リン酸塩を含むクエン酸、クエン酸ナトリウムなどを一括表示していることは理解しておきましょう。
(摂取量)複雑に基準値が設けられている
pH調整剤は一括表記が認められているため、加工食品の原材料名欄では確認することが難しいです。またpH調整剤には34種類の化合物が認められていますが、1つ1つの摂取量の基準値は物質によって異なります。
※りんごによるビフォーアフター
(公的調査結果)具体的調査あり
国連の食糧農業機関(FAO)と世界健康機関(WHO)が設けた食品添加物の安全性を評価する会議「FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)」の審査で、pH調整剤に使用されている添加物への評価は、量によっての安全性が確認されています。
(対策)なるべく避ける
体には良い作用を起こさず、どの程度が過剰摂取なのかは物質によって異なり管理が難しい上、含有量も含有成分も読み取れないので、なるべく避けて生活する事が望ましいと言えるでしょう。
(使用する目的)見た目
食品の酸・アルカリ性を調整し、腐敗や変色防止の目的で加工食品などに使用されています。微生物や細菌の増殖を防ぎ食品の品質と保存性を高めたり、変色を押さえて色を安定させます。
また、同じく一括表示が認められている「酸味料」として指定されている化合物と重なる物質がかなりありますが、用途が酸味料(酸味を効かせるため)のみであった場合はph調整剤ではなく酸味料となります。
(摂取量が多くなりそうな製品)変色しやすい食品
■ジャム、おにぎり、サンドウィッチ、ゆでうどん、かまぼこ、デニッシュパン、乳製品など腐敗が心配されるさまざまな食品に使用されています。