ショートニング shortening 쇼트닝 Verkürzung

(人体への影響)要注意

判定の根拠
■国認定の機関によるADI判定の有無と数値
■海外認定の機関によるADI判定の有無と数値
■その他の機関による調査有無と数値
詳しい内容は、記事の下に書いてあります。
ショートニングとは?

ショートニングとは、おもに植物油を原料として乳化性等の加工性を付与して製造したものをいい、水分や乳成分を含まず、 ほぼ100%が油成分です。

使用する目的:食感
使用すると、さっくりと焼き上がったり、パリッと仕上がるため、今流行りの食感を出す事ができる。とても安価で無味無臭のため素材の味を生かす事ができる。激戦化している外食産業で、今までにないきめ細やか食感を出すために、業者の中では救世主とされている食品。

 

対策:なるべく避けるように
WHOが注意喚起を促しています。また、多くに使われているため、注意しないと過剰摂取になりやすい食品です。油の摂取は程度に必要ではありますが、ショートニングの油は主にトランス脂肪酸であり、動脈硬化をはじめとする血管疾患やアレルギーを引き起こすと調査されています。
基本的に現代人は油を取りすぎの傾向があり、わざわざ身体に対して悪影響を及ぼす可能性のある油を摂取する必要はないと考えます。
外食では、どこまで含まれているかわからなくなってしまっているので、せめてコンビニなど自分の目で確かめる事ができるものは、成分表を見て避けるのが健康的な生活を行う上で重要なことかもしれません。

 

接触が多くなりそうな製品
■パン、ケーキ、クッキー、菓子類などの食品
■カップラーメンなどの時短商品
■外食など幅広く使用されている
ショートニングが懸念される判定の根拠

ショートニングはトランス脂肪酸を含む油種の食品であり、ポリソルベートと言われる乳化剤作用のある添加物を含む事が多いです。ポリソルベートには一日摂取許容量(ADI)が設定されています。

■国内のADI判定の有無と数値(2007年6月7日調査)
・ポリソルベート類は厚生労働省によりADIが0〜10(mg/kg 体重/日)と設定されている。
・ショートニングは製造の際の使用量も5.0g/kgと制限が設けられている。
(内閣府・厚生労働省調査)

■海外のADI判定の有無と数値(1973年調査)
ポリソルベート類はJECFAによりADIが0〜25(mg/kg 体重/日)と設定されている。
■健康調査と呼びかけ(2003年〜2018年)
ショートニングの油種はトランス脂肪酸であり、他の油とは異なり、血中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を増やし、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を減少させることがわかり、冠動脈疾患のリスクを上げ、肥満や血管疾患、アレルギーなどの健康被害を引き起こす可能性を指摘しています。
(FAO/WHO JECFA調査)

まとめ:具体的にどれくらいの摂取量なの??

ポリソルベートの摂取量
日本人の平均体重から算出しています。
20kgの子供 =1日に0.2g以下
50kgの女性 =1日に0.5g以下
65kgの男性 =1日に0.7g以下

ショートニングに入っているポリソルベートは多くて1kgに対して5g程度です。
例えばコンビニのパン1個に含まれているショートニングは平均6g程度とするとポリソルベートの含有量は0.03g。
これを考えると、菓子パン6個分が小さな子供に対する許容量とわかりますが、菓子パン6個も食べませんね。しかし外食、スナックなどを与え続けていると簡単に基準値を超えるでしょう。大人も例外ではなく、成人女性でも菓子パン16個分ですから、3食インスタントなどの生活をしていると、基準値を超え健康を害する可能性があります。

トランス脂肪酸の摂取量
日本人の平均体重から算出しています。
成人男女50~65kg =1日に約2g未満

平成27年の日本人の1日平均摂取量は0.7g程度と言われていますが、美味しいものを求める女性の方が男性よりも多く摂取していると統計されており、外食やコンビニ食が多い方は注意が必要です。

  • コンビニ菓子パン:約0.78g
  • カップラーメン:約0.38g
  • ケーキ類:約1.3g
  • スナック菓子:0.62g
  • アイスクリーム類:0.42g
  • チョコレート:0.15g

これだけでも3.65gと1日の摂取量を超えてしまう。外食やインスタント食品中心の食生活をしていると健康を害するリスクが高くなるという事がわかります。

類似成分

  1. DLー酒石酸ナトリウム(Na) Disodium DL-Tartrate DL 조치 주석산 나트륨 DL-Natriumtartrat

  2. グルコン酸 gluconic acid 글루 콘산 Gluconsäure

  3. アジピン酸 Adipic acid  아디프 산 Adipinsäure

  4. ガゼイン・ガゼインナトリウム・ガゼインNa Casein 가제 Kasein

  5. ベンザルコニウムクロリド Benzalkonium chloride 벤잘 코늄 클로라이드 Benzalkoniumchlorid

  6. レシチン lecithin 레시틴 Lezithin

  7. コハク酸 Succinic Acid 호박산 Bernsteinsäure

  8. アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物 Aspartame · L-phenylalanine compound 아스파탐 L- 페닐알라닌 화합물 Aspartam · L-Phenylalaninverbindung

  9. アセスルファムK(アセスルファムカリウム)astel-cam-potassium 아세 술팜 칼륨 Acesulfam-Kalium

  10. キサンタンガム(キサンタン)xanthangum 산탄 검 Xanthangummi

  11. グルコン酸カリウム(K) Potassium Gluconate 글루 콘산 칼륨 Kaliumgluconat

  12. 二酸化ケイ素(酸化ケイ素)silicon-dioxide 이산화 규소 Siliziumdioxid

  13. グルコノデルタラクトン(グルコノラクトン) Glucono delta lactone 구루 노 델타 락톤 Glucono-Delta-Lacton

  14. 酸味料 acidulant 산미료 Säuerungsmittel

  15. コハク酸二ナトリウム(Na)Disodium Succinate 호박산 나트륨 Dinatriumsuccinat